環境破壊問題を解決する可能性を秘めるユーグレナ

環境破壊問題を解決する可能性を秘めるユーグレナ

二酸化炭素吸収能力が高いユーグレナ

二酸化炭素吸収能力が高いユーグレナ ユーグレナは植物として、二酸化炭素を吸収し酸素を生み出す光合成を行いますが、その際の二酸化炭素を吸収する能力が他の植物よりも非常に高く、高効率という特徴があります。
ユーグレナが食糧として、また石油代替エネルギーとして利用されることで多く培養されると、結果的に食糧問題、資源枯渇問題を解決するとともに同時に温暖化など引き起こし、環境を破壊する二酸化炭素を減少させて環境問題を解決すると言う一石二鳥ならぬ一石三鳥の効果が得られます。

二酸化炭素の吸収能力は同じ面積で比較すると、あの大木の木々が密生するジャングルアマゾンの約3倍、またスギやヒノキに対しては約30倍の二酸化炭素量を吸収する能力があります。


水・大気の浄化作用

水・大気の浄化作用 ユーグレナは、淡水の中で増殖しますが、その際に水を浄化する働きも持っており、水質改善の効果が期待できます。
すでに、ユーグレナを使って、東京都水道局が下水から窒素、リンを取り除く実験が行われています。
東京湾では年に数回発生する赤潮による海水汚濁は、この窒素、リンが原因であることから赤潮の発生を防ぐことが期待されています。
この赤潮は、全国各地の湾で発生しているため大きな期待がかけられています。

また、火力発電所からは大量に高濃度の二酸化炭素が排出されますが、その高濃度の二酸化炭素をユーグレナで吸収させることが、既に実際の火力発電所で実験が行われています。
また、海外においては、原油を採掘する際に一緒に出てくる地下水を浄化し、油田近くの環境を守る実験も行われています。
適切にユーグレナの増殖をコントロールすることで河川などの水質汚濁を防ぐことも可能になる可能性があります。