ユーグレナ(ミドリムシ)とは

ユーグレナ(ミドリムシ)とは

ミドリムシのラテン語の学名がユーグレナ 理科が得意だった人には中学校の授業で習ったミドリムシの名称に記憶があることでしょう。
ミドリムシのラテン語の学名がユーグレナで、ミドリムシは和名です。
ユーグレナ(ミドリムシ)は、約40属1000種いると言われる真核光合成生物の一種で、ユーグレナ(ミドリムシ)は、地球上に5億年前に誕生し、今に至っても生息し続けている生物です。
その多くは淡水に住み、光合成を行って増殖しています。
中には、海水に住んでいたり、バクテリアなどを捕食して栄養として増殖する種類もいます。

ユーグレナ(ミドリムシ)の和名には虫と言う名が付いていますが、どちらかと言えば大きさが小さいこと、動いているようには肉眼では見えないことから藻に近いと言えます。
そして、特に珍しい生物ではなく栄養状態の良い田舎の水田などの淡水で、ごく一般的に生息しています。


動物と植物の両方の性質を持つ唯一の生物

このユーグレナ(ミドリムシ)の最大の特徴は、鞭毛活動によって泳動できる動物の性質があると同時に、細胞内に葉緑体を持って、太陽光線を受けて光合成を行うという植物としての性質を併せ持っている生物であるということです。
現在、地球上で発見されている生物の種類数は環境省の報告によると約175万種類と言われていますが、その中で唯一、このユーグレナだけしか動物と植物の両方の性質を持っていません。
その大きさは、0.1mm以下程度しかない単細胞の生物で長い鞭毛と短い鞭毛を各1本ずつ持ち、長い鞭毛を動かして泳動するほかに、細胞自体を変形させる運動を行います。

一方で、細胞内には、葉緑体を持ち、光合成活動を行うことで、自分自身で栄養を作り出せるという植物としての機能も持っています。
葉緑体があるため緑色をしており、和名の名称の基となっています。

地球の危機を救うと言われる理由

地球の危機を救うと言われる理由 ユーグレナ(ミドリムシ)が、植物と動物の性質を併せ持つという特徴から、現在の地球の抱える重大な諸問題−化石燃料の枯渇に伴うエネルギー問題、人口増加による食糧難問題、温暖化による地球環境悪化問題など−を解決する可能性を秘めていると言うことで近年大きな注目を集めています。
動物と植物の両方の性質を持つことが、地球の抱える諸問題を解決すると言うことの結びつきには大きな飛躍があって、簡単には理解しがたいですが、順を追って、その驚異の可能性を説明していきたいと思います。