ユーグレナの競合品はないのか?

ユーグレナの競合品はないのか?

栄養成分の面でのクロレラ、スピルリナとの比較

栄養成分の面でのクロレラ、スピルリナとの比較 ユーグレナの栄養成分に高い注目が集まっていますが、ユーグレナよりも、ずっと昔から、人気の高いサプリメントにユーグレナと同じ藻の仲間のクロレラとスピルリナがあります。

クロレラは、ユーグレナと同様に、ユーグレナの59種類よりも劣りますが、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸をバランスよく46種類含んでいます。しかし、その細胞壁は堅くユーグレナの7割程度しか消化・吸収されません。

一方、スピルリナはユーグレナとスピルナの中間にあたる栄養成分50種類以上をやはりクロレラと同様にバランス良く持っています。
しかも、消化・吸収率はユーグレナ同等以上を誇ります。
栄養成分の面からはスピルリナはクロレラ以上で、かつ消化・吸収率も高いので、ユーグレナにほぼ匹敵します。

しかし、クロレラもスピルリナもユーグレナに含まれる特徴的な栄養成分のパラミロンのような働きを持つ栄養成分が有りません。
身体に必要な栄養成分を摂取すると言う点ではスピルリナは、ユーグレナと同等に近いですが、身体に不要な毒素を取り除く効果などは弱く、総合的にはユーグレナに劣ります。


代替エネルギーとしてのいろいろな藻との競合比較

代替エネルギーとしてのいろいろな藻との競合比較 オーランチオキトリウムは、代替エネルギーを作ることができる藻類として大きな期待がかけられています。
代替エネルギーとしての利用は、ユーグレナよりも先行して研究され、2011年には、オーランチオキトリウムから作られた油を軽油と混ぜて自動車を走らせる実験が行われ成功しています。
ただし、オーランチオキトリウムは光合成をおこなわないので、二酸化炭素を吸収せず、ただ増やすだけと言う欠点があります。
この点で、二酸化炭素による環境破壊が懸念される現代においてユーグレナはオーランチオキトリウムよりもメリットが上回ります。

また、ボツリオコッカスという藻も同じように代替エネルギーを作ることができるとして期待されています。
更にユーグレナと同様に光合成を行うのでユーグレナと同じく二酸化炭素を吸収できるメリットを有しています。
こちらに関しては、今後、優劣が決まっていき、どちらかが消えていくのか、両者がそれぞれ棲み分けして生き残っていくかは不明です。
しかし、二酸化炭素の吸収力はユーグレナが一番であること、食品・食料として優れていることからユーグレナ有利と考えられます。
ただし、バイオテクノロジーの進化は早いので遺伝子組み換えなどの技術で、優れた品種改良が行われないとも限らないので将来は読めないが正解でしょうか。

代替エネルギーとしてオイルシェール、シェールガス競合比較

近年、岩石に含まれる固体化したオイルを採掘して化学処理を行い液体またはガスにしてエネルギーとして利用する技術が発達し注目を浴びています。十分な埋蔵量も期待されていることから、現在の液状オイルの代替エネルギーになりうると考えられています。

しかし、採掘のために生じる環境汚染や現状のオイルと同様にその利用においては二酸化炭素を大量に排出することから、二酸化炭素による環境破壊問題には何の解決にもなりません。
競合することは間違いありませんが、かけがえのない地球環境を考えると強力な二酸化炭素を利用時に吸収する技術が完成しなければ利用は控えねばなりません。
ユーグレナの二酸化炭素吸収力でカバーできると併存できる可能性があるかもしれません。